今春の新ドラマが続々と登場する中、高視聴率を出し、
好調なスタートをきったのが、東野圭吾原作の『新参者』。
東野圭吾ファンの私としては、楽しみにしていたドラマの一つです。
『新参者』は加賀恭一郎シリーズ第8作なのですが、今日は、
そのシリーズ第7作の『赤い指』にスポットを当ててみたいと思います。
■あらすじ(「BOOK」データベースより)
どこの家でも起こりうること。だけどそれは我が家じゃないと思っていた。
平凡な家庭で起こった、2日間の悲劇―。
人は事件の裏側にある別のものを隠し、苦しんでいる。
加賀恭一郎は、その苦しみから救済し、人の心を解きほぐす。
「刑事の仕事は、真相を解明すればいいというものではない。
いつ、どのようにして解明するか、ということも大切なんだ」
少女の遺体が住宅街で発見された。
捜査上に浮かんだ平凡な家族。
一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、
彼等自身の手によって明かされなければならない」
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
家族のあり方を問う直木賞受賞後第1作。
■感想
東野圭吾の本は展開が面白いので、
ふと思い立った時に一気に本を読みたい私は、
ついつい手にとってしまう作品です。
この『赤い指』のテーマは、介護、少年犯罪、家庭問題など・・・、
現代社会が浮き彫りなっていて、
「どこの家でも起こりうること。
だけどそれは我が家じゃないと思っていた。」
その言葉がぴったりの内容で、
家族のあり方など考えさせられることが多くありました。
事件のラストや本のラストは、熱いものがこみ上げてくる、
そんな内容でした。
また、ドラマ『新参者』で従兄弟の松宮刑事が登場していますが、
この『赤い指』で登場しており、従兄弟でありながら複雑な感情の糸が
もつれあっているその理由が、この本で明らかになっています。
テーマは少し重く、他の作品と比べて多少シリアスな内容ですが、
自分の生活や家族、現代社会をもう一度見つめ直してみようという気持ち
になります。
本の中に引き込まれ、あっという間に読みきってしまう1冊です。