■あらすじ
舞台は平安時代。
藪の中で起こったある殺人事件の関係者が証言、告白するという
構成になっている。
捕らえられた盗人、清水寺で懺悔する殺された男の妻、
巫女の口を借りて現れた殺された男の霊…
それぞれの当事者3人の証言は、
「太刀打ち中における盗人による他殺」「妻による他殺」「男の自殺」と
見事に食い違っており、結局どれが真相なのか、誰が犯人だったのか、
全て「藪の中」…という物語です。
これまでにこの『藪の中』の真相について、100編以上という論文が作られ
論議されてきましたが、結論は未だ出ていないそうです。誰よりもこの話
を読みつくしてきた研究者や専門家が議論しても答えが出ない…。
でも、人それぞれに感じる価値観や捉え方は違います。
確かな答えが一つでない限り、
人それぞれに結末や答えが違うだろうし、当然のことでしょう。
この物語の素晴らしさ、90年経っても読み続けられてきたワケなど、
興味深く書いているページがあるので、是非そちらも合わせてご覧下さい。
http://www.aurora.dti.ne.jp/~takuma/essay/yabu.html
「この本の面白いところは、読むたびに(年数をおいて)、誰が本当の
ことを言っているのか、自分で考える答えが変わるところなんです。」
と、指導協力校の先生がおっしゃっていました。
そんな本も面白いですよね!
この本に限らず人生も同じだと思います。
確かな答えなんてありませんよね。
この選択が正しかったのかどうか、後になって考えることや、
考えても答えの出ないことなんてしょっちゅうです。
つい、一つの答えを求めてしまいがちですが、
想像したり、あ~でもないこ~でもない、と考えたり、そういうのも
大事なのかもしれません。
白か黒、人生選択ばかりですが、たまに灰色があるから面白いのだと
思います。
皆さんはどう思いますか?